マウスピース矯正中の食事の注意点とは?つけたまま食事をしない方が良い理由も解説!

マウスピース矯正中の食事の注意点とは?つけたまま食事をしない方が良い理由も解説!

マウスピース矯正は目立ちにくく人気の矯正方法ですが、食事の際には特別な注意が必要です。「つけたまま食べても大丈夫?」「何を食べてはいけないの?」など、食事に関する疑問を持つ方も多いでしょう。

正しい知識を身につけて、矯正治療を成功させるための食事のポイントを詳しく解説します。

この記事の監修者

岩月院長

歯科医師・歯学博士 岩月 宏文

JR鶯谷駅北口すぐの「うぐいす谷駅前歯科」院長。大学院では麻酔学を専攻し、痛みに配慮した歯科医療を追求。治療においては「できるだけ抜かない・削らない・痛くない」を診療方針に掲げ、丁寧な説明と患者の気持ちに寄り添う姿勢を大切にしている。

目次

マウスピース矯正をつけたまま食事をしない方が良い5つの理由!

7つの理由
  • マウスピースが破損・変形する可能性がある
  • マウスピースの中に食べ物が入り込み噛むと痛い
  • マウスピースが着色したり臭いがつく
  • マウスピースが不衛生になる
  • 美味しさを感じづらい

1. マウスピースが破損・変形する可能性がある

食べ物を噛む際の強い力により、マウスピースが割れたり変形したりする可能性があります。特に硬い食べ物や氷、ガムなどの粘着性の高い食べ物は、マウスピースにダメージを与えやすく注意が必要です。

マウスピースが破損した場合、修理や再作成が必要となり、治療期間の延長や追加費用が発生する可能性があります。また、破損したマウスピースの破片で口の中を傷つけてしまう危険性もあるため、食事の際は必ず取り外すことが大切です。

2. マウスピースの中に食べ物が入り込み噛むと痛い

マウスピースを装着したまま食事をすると、食べ物の小さな粒子や繊維がマウスピースと歯の間に入り込んでしまいます。この状態で噛むと、食べ物が歯茎や歯に押し付けられ、鋭い痛みや強い不快感を感じることがあります。

特に硬い食べ物の破片や種子などが入り込んだ場合、噛む度に歯茎を刺激し、炎症や傷の原因となる可能性があります。

マウスピース矯正中は歯が移動しているため普段よりも敏感になっており、このような痛みをより強く感じやすくなります。

3. マウスピースが着色したり臭いがつく

コーヒー、紅茶、赤ワイン、カレーなどの色の濃い食べ物や飲み物は、マウスピースに着色を引き起こします。一度着色したマウスピースは元の透明感を取り戻すことが困難で、見た目が悪くなってしまいます。また、食べ物の臭いがマウスピースに付着し、口臭の原因となることもあります。

清潔で透明なマウスピースを維持するためにも、食事の際の取り外しは必須です。

4. マウスピースが不衛生になる

食事中の細菌や食べ物の残渣がマウスピースに付着し、時間の経過とともにバイオフィルムを形成します。このバイオフィルムは細菌の温床となり、虫歯や歯周病の原因菌が繁殖しやすい環境を作り出してしまいます。

また、食べかすが腐敗することで悪臭が発生し、口臭の原因にもなります。通常の洗浄では除去が困難な汚れが蓄積されるため、マウスピース自体が口腔内の衛生状態を悪化させる要因となってしまいます。

5. 美味しさを感じづらい

マウスピースを装着したまま食事をすると、食べ物の本来の味や食感を十分に感じることができません。マウスピースが舌と食べ物の間に介在することで、味覚が鈍くなり、食事の楽しさが大きく損なわれてしまいます。

また、適切な咀嚼ができないため、食べ物の食感や温度も正確に感じ取れません。食事は日常生活の大きな楽しみの一つですから、美味しく食べるためにもマウスピースを取り外して食事することをお勧めします。

マウスピース矯正中の飲み物の注意点とは?

注意が必要な飲み物

種類飲み物例
糖分を含む飲み物ジュース、スポーツドリンク、砂糖入りのコーヒーや紅茶など
着色しやすい飲み物への対策コーヒー、紅茶、赤ワイン、色の濃いジュースなど
炭酸飲料炭酸水・炭酸飲料全般
熱い飲み物熱いコーヒーや紅茶など
アルコール類柑橘類、トマト、酢の物などの酸性の強い食べ物

何かを食べる際にはマウスピースを取り外しますが、飲み物の場合、わざわざ外すのが面倒に感じる人も多いと思います。

ただしマウスピースをつけたままの場合は、飲み物の選択にも注意が必要です。ここでは、避けるべき飲み物と摂取時の注意点について詳しく解説します。

マウスピース装着中に安全に飲めるのは、基本的に常温の水のみです。

水は着色や虫歯の原因とならず、口の中の乾燥を防ぐ効果もあります。こまめな水分補給を心がけましょう。

糖分を含む飲み物は要注意

ジュース、スポーツドリンク、砂糖入りのコーヒーや紅茶などは、マウスピース内に糖分が閉じ込められ、長時間歯に接触することで虫歯リスクが大幅に高まります。

どうしても飲みたい場合は、マウスピースを外してから飲み、その後口腔ケアを行ってから再装着しましょう。

着色しやすい飲み物への対策

コーヒー、紅茶、赤ワイン、色の濃いジュースなどは、歯やマウスピースの着色の原因となります。

飲む際は必ずマウスピースを外し、飲後は歯磨きまたはうがいをしてから再装着することが大切です。

炭酸飲料は避ける

炭酸飲料は糖分と酸性度の両方の問題があります。糖分により虫歯リスクが高まり、酸性により歯のエナメル質が軟化する可能性があります。

マウスピース矯正中はできるだけ避けることをお勧めします。

熱い飲み物による変形リスク

熱いコーヒーや紅茶などは、マウスピースの素材を軟化させ、変形の原因となる可能性があります。

温かい飲み物を楽しみたい場合は、マウスピースを外してから飲むようにしましょう。

アルコール類について

アルコールは口の中を乾燥させ、唾液分泌を減少させるため、虫歯リスクを高める可能性があります。

また、酸性度の高いものも多いため、飲む際はマウスピースを外し、飲後は水でうがいをしてから再装着することが大切です。

マウスピース矯正中の生活の中での注意点Q&A

マウスピース矯正中の外食や飲み会の時はどうすればいい?

食事や飲み会が始まる前にトイレなどでマウスピースを取り外しをして、軽く水で洗ってケースにしまいましょう。置き忘れたりしないよう注意してください。

タバコは吸っても大丈夫?

タバコのヤニでマウスピースが黄ばみ、臭いも付着したり、熱によってマウスピースが変形するリスクもあります。矯正期間中は禁煙を検討するか、最低でも喫煙後は必ず口をすすいでからマウスピースを装着してください。

まとめ

マウスピース矯正中の食事は、装置を外してから行うのが基本です。着色や変形、虫歯のリスクを避けるため、食後の口腔ケアも欠かせません。

適切な食事管理と丁寧なケアを心がけることで、理想の歯並びを手に入れましょう。不安な点があれば、遠慮なく歯科医師に相談してくださいね。

マウスピース矯正中の食事の注意点とは?つけたまま食事をしない方が良い理由も解説!

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